タクシー不足解消への一手 「ライドシェア」今春導入の見通し
タクシー不足解消に向け、一般ドライバーが自家用車を使って有料で乗客を送迎する「ライドシェア」が、軽井沢町でも導入される見通しだ。春の大型連休前までにスタートできるよう、町が町内5つのタクシー事業者や関連団体と、協議を進めている。
コロナ禍のドライバー離職により、町内でも繁忙期のタクシー不足は深刻。2種免許取得補助を行うなど、積極的に採用活動を行っているが集まらず「タクシー業者だけでなく町や観光協会などにも、移動手段の確保を求める声が多く寄せられている」と住民課担当者が1月31日の全員協議会で説明した。
ライドシェアのドライバーは、タクシー事業者が雇用契約を結び、出社時の健康チェック、社員教育などを行う。地域や時期などを限定すれば、「第2種運転免許」を求めないというのが国の方針だ。事故やトラブルに対応するため、使用車にはドライブレコーダーの設置も検討。車の手配、料金の支払いは民間の配車アプリを利用する。繁忙期はライドシェアの他、佐久や小諸、御代田など近隣から応援車両を派遣してもらい、タクシー不足解消に繋げる計画もある。
現在、国交省で制度を構築していて「方向性が示されたらすぐ動けるよう、準備を進めたい」(住民課担当者)という。