昨年の軽井沢の年平均気温が10・0度に 観測史上、過去最高

 1925年に軽井沢測候所ができて以来およそ100年間で、2023年の軽井沢の平均気温が10・0度となり、これまでで最も高い気温となったことが読者の投稿により判明した。昨年の平均最高気温と平均最低気温も共に最高記録。また23年の日照時間は2386時間で、1940年の2457時間に次いで観測史上2位の記録となった。

 昨年は3月と9月の平年気温が例年よりも3~4度高く、いつもより春が早く訪れ、夏が長く感じられた原因となった。最高気温は31・8度で、この100年間では30~31度台と大きな変化は見られない。しかし軽井沢でも「猛暑」という言葉が多く聞かれることから、本データの投稿者は「測候所と町の中心部とで、気温の差異が生じているのでは」と疑問を投げかける。「観光客や滞在客の多い地域での、気象観測装置の設置が必要だと思います」と話す。

 一方、昨年の最低気温は氷点下16・2度だった。軽井沢の都市伝説や高齢者の体験談などで「昔の軽井沢の冬は零下20度台だった」と言われるが、記録上で最低気温がマイナス20度を下回ったのは、1931年、36年、45年の3年のみ。これまで最も寒かったのは、1945年の零下21度だった。

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