「か・る・い・ざ・わ」の川柳で、2023年を振り返る

2023年は、みなさんにとってどんな年だったでしょうか。新型コロナ感染症の5類移行で、これまで中止していたイベントが続々と再開。コロナ前の賑わいが戻りつつあるのを、実感した年となりました。そんな一年の代表的な出来事を「か・る・い・ざ・わ」の5文字から始まる川柳で振り返りたいと思います。

20231228_01.JPG

「か」

カラマツで 雨音防いだ 夏の家

建築家アントニン・レーモンドが暮らした「軽井沢夏の家」が9月25日、国の重要文化財に指定。建設当時の写真を見ると、屋根にカラマツの枝が敷き詰められています。直射日光の輻射による室内の高温化や、雨音を防ぐのが目的でしたが、維持するのが難しく、長くは続かなかったようです。町内の重文は旧三笠ホテルにつぎ2例目。

20231228_02.JPG

「る」

ルリビタキ その目に100年 どううつる

1923年に軽井沢町制がしかれ今年で100年。8月に記念式典があり、関連イベントも各所で行われました。しなの鉄道・信濃追分駅舎も建設から100年を迎え、近隣住民や鉄道ファンがお祝い。国鉄型駅名看板も上りホームに設置されました。冬に軽井沢で見られる幸福の青い鳥ルリビタキ。これから100年先も幸せを運んでほしいですね。

20231228_03.jpg

「い」

祝いの日 ジョンが愛した アップルパイ

G7長野県軽井沢外務大臣会合が4月16~18日、軽井沢プリンスホテルを会場に開かれました。16日はブリンケン米国務長官と、コロンナ仏外相の誕生日にあたりワーキングディナーの最後に、ジョン・レノンが好んだ「万平ホテル」のアップルパイをで祝福。林芳正外相(当時)は最終日の会見で、このときを振り返りどう『影響』があったかは分かりませんが、『栄養』はたくさんあったというふうに思っている」と会場を笑わせました。

20231228_04.JPG

「ざ」

雑魚寝して 京の夢見る 隊士たち

新型コロナの影響で開催を中止していた「しなの追分馬子唄道中」が4年ぶりに開催。6月には、熊野皇大神社に伝わる太々神楽(散米の舞・千箭の舞・烏の舞)と並び、追分節(追分馬子唄・信濃追分)が町の無形文化財に指定。新選組隊士(当時浪士組)が追分宿に泊まった記録が残る1863年から160年を迎え、松本市の刀剣ユーチューバーから、土方歳三の兄弟刀である「備前祐永」が、追分宿郷土館に寄贈されました。

20231228_05.JPG

「わ」

わっと沸く 上皇ご夫妻 出会いの場

上皇ご夫妻が8月22日から29日まで、4年ぶりに軽井沢で静養されました。ご夫妻は軽井沢滞在中に、出会いの場となった軽井沢会テニスコートを訪問。会員がプレーする様子を見学し、古くからの知人と交流。ご夫妻を一目見ようと、テニスコートの周りは人だかりができ、お二人を乗せた車が通ると一際大きな歓声が起きました。

関連記事