軽井沢駅北口東側遊休地を活用へ ホテル、飲食など7棟を配置

 不動産大手の三菱地所(東京都千代田区)が5月26日、しなの鉄道所有の軽井沢駅北口東側遊休地での事業計画について、地域住民向けに説明会を開いた。同社がしなの鉄道から借りた土地に商業施設を建て、テナントに貸し出す計画で、「駅北口に人を呼び込み、賑わいが創出できるような施設をつくっていきたい」と担当者は話した。

 説明によると、しなの鉄道所有の遊休地(約2㌶)のうち、軽井沢駅に接する部分から町道中谷地線アンダーパス上部までが計画地。鉄骨造の平屋建5棟、平屋一部2階建1棟、2階建1棟(駅自由通路との接続部分は3階建)の建物を分けて配置。ホテルや温浴施設、飲食、物販の店舗が入る予定。建物はバスロータリーに隣接する辺りまでで、東側は駐車場にあてる。

新幹線の線路付近は夜間に工事

 工事予定期間は2024年1月下旬から25年12月下旬まで。建物竣工後に「すみやかに開業すべく準備を進める」という。線路付近や駅自由通路接続部での工事は、リスク回避のため新幹線の走らない夜間(0〜6時)に行う。

 説明会に訪れた住民から「夜間工事は絶対か」の質問に対し「万が一の事故があってはいけないので、避けて通れない。騒音はなるべく起こさない形で、夜間でないといけないところだけ行う」と理解を求めた。町役場との協議を経たのち7〜8月をめどに、条例にもとづき、改めて計画について説明する場を設ける予定だ。

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信越線のホームが残る、軽井沢駅東側しなの鉄道所有の遊休地。

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