恵みシャレー解体工事始まる 信大が取得も売買契約解除か

 クリスマスのイルミネーションなどで町民にも親しまれてきた恵みシャレー軽井沢の一部の土地・建物で解体工事が始まった。同施設は1949年にアメリカ人宣教師タイガートが日本人伝道師の養成を目的に設立した軽井沢聖書学院に始まり、70年以上、諸教会のキャンプやセミナーなどで利用されてきた。2020年10月にこれまでの規模での営業を終了。1987年から運営を担っていた「いのちのことば社(東京都中野区)」はHPで、残した一画でキリスト教宿泊研修施設を継続したいとしている。

 今回の売却に関し、ウッドシェッドと呼ばれた施設では信州大学関係者の利用が目撃されていたことから、軽井沢キャンパスになるとの噂もあった。軽井沢新聞社の取材に対し、同大学は2021年6月に買い戻し条件付きで建物を取得したが、売主からの依頼により売買契約を解除したと回答。大学側は「すでに撤退しており、本物件と関わりはない」としている。

関連記事