冬の旧碓氷峠見晴台
何度か雪の降ったあと晴れの日が続いた1月某日の夕方、旧碓氷峠見晴台まで足を延ばしました。
大正時代に現在の碓氷峠周辺を開発し、昭和に入ってから旧軽井沢銀座に近藤長屋を建てたのは、名古屋の豪商・近藤友右衛門。
後に見晴台は町に寄贈され、近藤長屋は老朽化のため2003年末に取り壊されました。
曲がりくねった道路を登って、峠町最初のお店「みすゞや」の右手へ行くと立派な門が出迎えてくれます。この先は徒歩での散策になります。
門を入ってすぐ右手に3.5㎞の遊覧歩道の案内板があります。今日は時間も遅いので先に進むと、少し雪が解けて敷石が見えている所があり凍っていてツルツルでした。
見晴台敷地内には、様々なモニュメントがあります。
タゴール記念像
インドの詩人タゴール(1861-1941)が1916(大正5)年に来日の際、軽井沢を訪れ、日本女子大の学生を前に「祈り」について講話を行ったことを記念し、タゴール生誕120年にあたる1980(昭和55)年、日本タゴール協会等によって建立。
万葉集歌碑
1967(昭和42)年、日本最古の歌集「万葉集」に収められている、碓氷峠の歌二首を刻んで軽井沢町が建立。
建国記念塔
1970(昭和45)年、菅原通濟の建国記念塔由来が佐藤大寛によって墨書されています。
近藤翁頌徳碑
この地一帯の開発者・近藤友右衛門の碑。1966(昭和44)年、鈴木大拙の筆書で建立。
県境を示す看板
県境にポン・ポン・ポンと石が並べられています。
方角とその先の山々が示されたテーブル状の案内板
立体的な模様が山を表し、浅間山はもちろん、北アルプス連峰や市町村名、富士山も書いてあります。
もう大分沈んでしまった夕日を眺めてから帰路につきました。
町中の雪はほぼ解けていても、見晴台はかなり残雪があります。
お越しの際はご注意ください。