軽井沢別荘物語 第2章
軽井沢は日本を代表する別荘地と言われています。
明治時代に、外国人宣教師が1軒の別荘を建てたことから別荘地としての歴史が始まりました。それから125年以上を経た今、町全体が別荘地となり、どの道を行っても別荘へと続く・・・。
そこには軽井沢らしい風景が広がっています。
軽井沢スタイルの原点を探る
軽井沢には明確なイメージがあり、スタイルがあります。
軽井沢らしさを求めるのであれば、歴史の中で築かれた軽井沢スタイルを守っていく必要があるのです。
それが失われてしまうと、求められている軽井沢らしいライフスタイルがなくなっていくと言っても過言ではないからです。
これからの軽井沢スタイルを求めて
年間を通して過ごせる家
おしゃれなブティックやレストラン、美術館など洗練されたイメージの軽井沢は、ここが標高1000mの山の中であることを、つい忘れさせてしまいます。避暑地の華やかな印象がありますが、やはり軽井沢での家も暮らしも都会のものとはまったく違います。「今さら」と思われることでしょう。でも、軽井沢へ移り住もうとする人の中には、街の感覚で来てしまう人が後を絶たない事実があるのです。
都会の便利さに代わるものは
家を建てようとするときに、それぞれイメージを持っているのは当然のこと。軽井沢に建てる以上、家には個々のイメージとともに軽井沢にふさわしいイメージが必要です。都会のような便利さはない代わりに、四季の自然の美しさ、満天の星空と漆黒の闇をもたらす夜、時にはイノシシや熊、猿と遭遇する日常が存在します。それらを享受していくのが軽井沢の暮らしでもあるといえるのです。
「軽井沢ルール」を守る
外国人宣教師によって拓かれた軽井沢は、健康的でやすらぎのある別荘地としてあり続けるための「軽井沢ルール」があります。その一つ、「軽井沢自然保護対策要綱」は自然を守り良好な環境の中で過ごすための決まりです。また、別荘地としての歴史の中で育まれた「暗黙のルール」があります。どちらも軽井沢の自然を愛し、静謐な暮らしを大切にするための知恵なのです。罰則はなくともみんなが守ってきたものなので、軽井沢で暮らすには守ることが必須条件の「軽井沢の常識」でもあります。(『軽井沢ヴィネット』122号「軽井沢の土地・別荘―みんな知りたい基本の“き”」に詳細が載っています)
個性を生かしつつも、
自然との調和を図る
別荘派も定住派も、なぜか個性的な人が多い軽井沢。こだわりのある「自分の趣味を生かした家」を建てるのも軽井沢だからできること。天体観察が趣味の人なら天体ドームを付けたり、音楽好きならオーディオに凝った部屋を造るなど。軽井沢なら隣家との距離があり、緑が遮ってくれるので、街中の住宅地ほどは気遣わなくてもよいメリットがあります。しかし、外観は自然と調和したデザインを守ることを基本に考えましょう。個人の家だからといって、何でも自由にしていいわけではありません。環境を大切にし、周囲との調和を考えましょう。
次章回は第3章「軽井沢の家づくり ここが問題」を掲載します。
過去の記事はこちら軽井沢別荘物語 第1章
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Vol.109 避暑地125周年記念特集「軽井沢の別荘」
理想郷を求めて「別荘地の誕生」/「あめりか屋建築」の橋口信助とは / 別荘地の誕生 / 座談会「別荘地・軽井沢の今を見つめ、未来を想う」/受け継がれる別荘ライフなど。
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