軽井沢別荘物語 第1章
軽井沢は日本を代表する別荘地と言われています。
明治時代に、外国人宣教師が1軒の別荘を建てたことから別荘地としての歴史が始まりました。それから125年以上を経た今、町全体が別荘地となり、どの道を行っても別荘へと続く・・・。
そこには軽井沢らしい風景が広がっています。
軽井沢スタイルの家とは
軽井沢を愛する人が抱く、軽井沢の風景、軽井沢らしい暮らし。
そのイメージに合うのはどんな家でしょうか。
軽井沢には軽井沢ライフにふさわしい家があるはずです。
別荘地130年の歴史が築いた軽井沢スタイルをふまえつつ、
これからの軽井沢スタイルの家をリポートします。
軽井沢スタイルの原点を探る
軽井沢には明確なイメージがあり、スタイルがあります。
軽井沢らしさを求めるのであれば、歴史の中で築かれた軽井沢スタイルを守っていく必要があるのです。
それが失われてしまうと、求められている軽井沢らしいライフスタイルがなくなっていくと言っても過言ではないからです。
軽井沢スタイルの原点とは
ショーハウス1990-
軽井沢を避暑地として見出したA・C・ショーが建てた「軽井沢の別荘第一号(ショーハウス)」は廃業となった旅籠を移築してした素朴な建物ですが、コロニアル風の間取にして使いやすく洋風にアレンジしました。
ショーハウス(復元)
ヴォーリズ建築1990-
軽井沢の別荘をたくさん設計したW.M.ヴォーリズはごく自然にその土地の気候風土を考慮して家を造りました。都市には都市の、軽井沢には軽井沢にふさわしい建築様式があります。板張りや丸太積みの簡素で素朴な外観。清潔で使いやすい内部。これがヴォーリズの軽井沢スタイルです。
睡鳩荘(旧・朝吹登水子別荘)
レーモンド建築1990-
聖パウロの建築で知られるA.レーモンドは軽井沢の自然と建物の調和、和と洋との調和、美しさと実用の調和が形づくられているレーモンド独自のスタイルを生み出しました。時を経て、なお魅力的な様式美を保っています。
レーモンド夏の家(ペイネ美術館)
吉村順三の森の家1990-
レーモンドの弟子であった吉村順三は「吉村様式」と呼ばれる軽井沢スタイルの別荘で人気を集めました。自然素材を使い、軽井沢の気候を十分考慮し、開放的で光と風(空気)に」調和した家で精神的な豊かさを大切にするという軽井沢スピリットを形にしました。
旧エロイーズ・カニングハム別荘(メロディハウス)
次回は第2章「これからの軽井沢スタイルを求めて」を掲載します。
Back Number別荘に関する記事を掲載しているバックナンバー
Vol.109 避暑地125周年記念特集「軽井沢の別荘」
理想郷を求めて「別荘地の誕生」/「あめりか屋建築」の橋口信助とは / 別荘地の誕生 / 座談会「別荘地・軽井沢の今を見つめ、未来を想う」/受け継がれる別荘ライフなど。
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