ピッキオマジック
2019年7月 9日 17:57
森を歩いて季節に応じた様々な生き物との出会いを楽しむピッキオの自然観察ツアー、「野鳥の森ネイチャーウォッチング」に参加しました。
ガイドを務めてくださったスタッフのHさんとKさんが、出合った生き物や、聞こえた野鳥の鳴き声にすぐ反応し、その種類や特徴などを次々と説明してくれます。
数m先で動く何かを見つけ、足早に近づくHさん。
捕まえた手の中から出てきたのは、毒蛇のヤマカガシの子どもでした。
説明によると、ヤマカガシは2種類の毒を持つ珍しいヘビで、そのうち一つは餌のカエルから成分を得ているのだとか。
私、実はヘビは大の苦手。
小さいのであっても、気持ち悪さしか感じたことがなかったのですが、Hさんの手の中にいるヤマカガシには、なぜか好感が持てたのでした。
よく見ると模様もキレイで、時おり舌を出す仕草も、チャーミングに思えてしまうほど。
どうやら、ピッキオマジックにかかってしまったようです。
ウワズミザクラの木に残るクマの爪痕について、Kさんが説明してくださいました。
クマはその季節に合った旬のものを食べるグルメな動物。なので、クマがいる森は植生が豊かである、という話が印象的でした。
ただ、この日、一番印象に残ったのは、
野鳥の鳴き声に耳をすませ、どの種類か探っていたKさんが、「ナツドリの誰かだと思うんだけど...」と言った一言。
どれか、ではなく、誰か。
動物に対する底知れない愛情の深さを感じた瞬間でした。