教えて、昔の軽井沢
2016年10月24日 18:33
軽井沢中学の3年生がグループに分かれ、
町内のお年寄りや障害者らと交流しながら、
地域社会について学ぶ「福祉体験学習」を取材しました。
20人の生徒が、80~90代の3人のお年寄りにインタビュー。
昔の軽井沢について学びました。
絵が上手な新軽井沢の小林四郎さん(94)は、
かつて軽井沢の南方にあった「馬越」という集落の出身。
記憶を頼りに描いた、昭和初期の軽井沢の墨絵を見せながら、
生活ぶりや幼い頃に楽しんだ遊びなどを説明。
自称「悪ガキ」、塩沢の土屋三四郎さん(92)は、
小さい頃にした悪さを尋ねられ、
「授業中に、尖らせた鉛筆を前の生徒のお尻に突き刺して、
『キャッ』と声をあげるのを楽しんでいた」と、いたずらエピソードを披露。
塩沢の土屋孝さん(84)は、
「昔と今の軽井沢、どちらが住みやすいか」との質問に、
「生活は今の方が断然いいが、精神的には昔の方が良かったと思う」
と、何とも感慨深いお答えをしていました。
最後に、三四郎さんが折り戸を開いて、
会場となった塩沢公民館に伝わる、須弥壇を見せてくださいました。
江戸時代、何でもこの場所には中軽井沢の宝性寺の隠居寺があり、
明治時代に廃寺になって、区民の集会堂ができ、
現在は公民館として使われているのだとか。
私の知らない軽井沢が、まだまだ沢山眠っていることを実感した取材でした。
(J記者)