どこも報じないG7
2016年9月30日 11:30
9月23日から25日まで開催された「G7交通大臣会合」の期間中、
会場となった軽井沢プリンスホテルの周辺では、警備にあたる警察官の姿を多く見かけましたが、
天皇皇后両陛下が毎年静養される軽井沢では、珍しい光景ではありません。
町の人にとっては、いつもとさほど変わらない週末だったのではないでしょうか。
国交省の発表によると、取材申請したプレスの数は45社307人。
みんな免許証のコピーを付けた申請書類を、事前に提出しています。
会場の入口には金属探知機があり、持っている荷物は全てX線検査で調べられ、
一旦会場の外へ出たら、再度チェックを受ける必要があります。
会場内は、自由に出歩いて取材できるわけではなく、プレスが通れるエリアは限られています。
取材したい会談、会議などが始まる30分前(内容によっては1時間前)に、
プレスセンター前の廊下に集合し、一列に並んで会場へ。
会談、会議が公開されるのは冒頭の3~5分のみで、その後は退出させられます。
会合期間中は、終始ピリピリした雰囲気が漂っていましたが、
会議の全日程が無事終了すると、はりつめていたプレッシャーから解放され、
スタッフの方々も展示室などの見学を、楽しんでおられたのが印象的でした。
通訳ボランティアスタッフとして参加した軽井沢高校の女子生徒が、
会議場の大臣席に腰掛けていたので、
「大臣の温もりはあったか」尋ねると、
「私の前に別のおじさんが座っていたので...」。
私の質問の内容が悪かった、と反省したのでした。
(J記者)