19日の夜はKMW(軽井沢マネージメントワークショップ)の12月例会でした。2ヶ月に1回軽井沢
の経営者たち有志が集まって勉強会を開くのですが、12月は例年忘年会になっていて、今回は
『星のや』での開催です。ここは宿泊しないと利用できないのですが、星野リゾートの社長がKMW
のメンバーになっているので、特別に利用させていた きました。
「日本のホテルが欧米の影響を受けなければ、こんなふうになっていたのではないか」というコンセ
プトの基に建てられた『星のや』は全国的に話題を集め、稼働率が80%を超えるという見事な経営
を収めています。宴会に先立ち見学もさせていた きました。
以前、取材もさせてもらっていますが、夜の雰囲気は初めてで、これもなかなか情緒があっ
ていいと思いました。空には星がまたたき、川の水面には灯りが浮かび、どこかなつかしい風景で
す。企業として地球環境を考えている星野リゾートさんは地熱利用の仕組みを作り、温泉の排湯熱
利用と合わせ消費エネルギーの75%をまかなっています。自然というものを大事にしているので、
宿泊客から「虫が多い」という苦情があってもいっさい何もしないそう。社員の方たちも「 から、野
鳥が多いんです」と応える け。大体のお客さんは納得するそうです。
歩いてみると敷地内は結構暗いのですが、それは「夜は暗い」ということを理解してもらうことも大
切にしたいという方針 からとのこと。(都会はいつも明るくて、本当の闇というものを知らない)。建
設のために木を移植し建設を終えてから元に戻し1本も木を切っていない(木にここの歴史を語って
もらう)、せせらぎを自然の風景の一つとして楽しんでもらう…など、感心することばかりでした。
見学のあとは、宿泊客以外は味わえないという和食フルコースに舌鼓。すべて凝った美味しいお
料理でしたが、中でも「ネギ豆腐」は珍しい味わい。お豆腐なのにネギの味がして、舌ざわりはゴ
マ豆腐のような…。「これは季節ごとに旬の野菜で変えていきます」と料理長。『星のや』の名物に
したいと語っていました。
食事の合い間に、壁に し出されるテレビ電話で星野リゾート社長と会談しました。星野リゾート
さんでは、東京八重洲の本社にいる社長とこちらの社員とのテレビ会議をしょっちゅう、行っている
そうです。(編集長)