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軽井沢プリンススキー場 
シーズン初のゲレンデオープン!

リフト乗り場に並ぶ来場客。

 10月30日(土)、軽井沢プリンススキー場の「もみの木コース」(滑走路450メートル)がオープンした。今シーズン県内初ということもあり、多くのスキー・スノーボード客で賑わった。
 初日の30日はオープニングセレモニーがあり、「御代田町・夢太鼓」の演奏や、スキースクールのメンバーによるデモ滑走が行われた。スクール代表の岡部哲也氏は「滑る前にまず準備体操をして体を温める、また雪に慣れておくことが大事です」と来客にアドバイスした。8時30分のオープン時、会場にはすでに400名ほどの来客が集まり、待ちきれない様子でリフト乗り場に並んでいた。軽井沢プリンスホテルによると「昨年のオープン日には2000名の来場があり、今年も同様、午後にかけて日帰り、宿泊客など多くの来場が期待される」とのこと。埼玉から来た男性客は「雪が固めで滑りやすい。オープン日には毎年駆けつけます」と話した。

オープニングセレモニーで行われたデモ滑走。

毎年、40万人近くの来場者数がある軽井沢プリンスホテルスキー場。30ヘクタールのゲレンデに、初級から上級、ちびっこゲレンデなど様々なコースがある。12月18日には全面滑走の予定。それまでは「初滑り期間」として入場リフト料金、おとな2500円、こども1500円(共に一日券)で楽しめる。

 

軽井沢 車座集会 
「知事と語ろう 信州の明日」

およそ130人の住民が参加した車座集会

 10月24日、軽井沢町中央公民館で『車座集会〜知事と語ろう 信州の明日〜』が開催された。田中知事と住民が自由に意見交換する場としておよそ130人が参加、町内の景観問題や野生しているサルの駆除についての質問があった。
長倉在住の男性は「廃業になったお店の多くは看板が撤去されずにそのままになっている。撤去する費用は町で負担しなければならないし、景観を害するので業者に費用を出してらいたい。」と提案。知事はこれに対して「意見を取り入れたい。」とし、「あらかじめ業者から撤去費用を集めるなど、具体的な対策を早急に検討したい。」と答えた。また、近年、物納別荘地が増えてきたことに対し、参加者から「自然や環境は土地によって違うので、建物や別荘を建てるときに地元の意見を取り入れて欲しい。」と要望があった。知事は「マンション軽井沢メソッド宣言に続く対策を考えたい。」と述べた。
 県が計画している『野生ニホンザルの駆除』については「絶滅寸前の動物とは違い、異常繁殖している状態。今秋から2年間にかけて駆除を実行する予定。また、野生動物と人間が共存していくためにはそれぞれ生活の境界区域が必要。集落から100メートルを『里山地域』として下刈りしていく方針。」と説明した。
 その他、「ゴミ対策、交通規制が必要」という意見や、「別荘の住民にも投票権を」、「観光地としての軽井沢だけでなく歴史ある建物の保存をしていくべき」など様々な意見、要望が飛び交った。



軽井沢ナショナルトラスト創立10周年企画
シンポジュウム開催される

左からコーディネーター宮原安春さん、日本聖公会牧師・大江真道さん、長野短期大
学名誉教授・塩入隆さん

 創立10周年を迎えた軽井沢ナショナルトラストは、10月23日、万平ホテルでシンポジュウム『避暑地・軽井沢の原点を見つめ、明日の軽井沢を考える』を開催した。
第一部では、ノンフィクション作家・宮原安春さんがコーディネイターとなり、パネラーの日本聖公会司祭・大江真道さん、長野県短期大学名誉教授・塩入隆さんと『避暑地軽井沢の原点を探る』をテーマに、トークセッションを行った。宮原さんは、「A.C.ショー以前に軽井沢を訪れた外国人がいた。それはアーネスト・サトウであり、ショーは彼が1884年に書いた日本のガイドブックを見て訪れている」と述べた。

第二部 未来サロン
左よりコーディネーター:松岡温彦さん、パネラー:横浜国立大学助教授・大原一興
さん、星野リゾート社長・星野佳路さん、エッセイスト・三善里沙子さん

 第二部『未来サロン・美しい村へのシナリオ』では、軽井沢ナショナルトラスト副会長・松岡温彦さんの司会で、横浜国大助教授・大原一興さん、星野リゾート社長・星野佳路さん、エッセイスト・三善里沙子さんによるディスカッションが行われた。星野さんは「軽井沢のブランド力が落ちている。30年後には魅力のない街になってしまう」と危機感を伝え、三善さんは「移り住む人も、“軽井沢の良識”を知ってほしい」と訴え、また、大原さんは「地元と別荘族の交流が必要。そこから軽井沢の魅力を再認識でき知恵を出し合えるのでは」と述べた。なお、避暑地軽井沢が始まるきっかけをつくった宣師A.C.ショーを描いた絵本『ショーさん物語』が、「軽井沢高原ビール」の寄付金によって作成され、当事務局により来年4月発刊することが発表された。

 

地元の美術館にもっと親しもう
「絵本の森」「エルツおもちゃ館」にて課外学習

「絵本の森」で学芸員に案内を受ける中学生。

 10月15日より秋冬の展示がスタートした軽井沢絵本の森美術館とエルツおもちゃ博物館・軽井沢に、22日、軽井沢中学校の生徒が訪れ、鑑賞会を行った。
 今回、鑑賞会に訪れたのは同中学3年生およそ200名。同館において初任者研修を受けた軽井沢中学の美術教諭の発案で開かれたもので、これだけの人数が課外学習として訪れるのは初めてのこと。クラスごとに徒歩で塩沢に到着した生徒らは、学芸員の案内を受けながら2館を交互に見学し、親しみのある絵本の原画パネルの前で立ち止まったり、クリスマスムードに飾り付けられたおもちゃのショーケースを見て「かわいい」と歓声をあげたりしていた。また生徒からは「近くに住んでいるのに訪れたのは今日が初めて」「もう少し時間をかけて見られたらよかった」などの声が聞かれた。
 同館を含めた軽井沢美術館協議会では、地域住民との相互の情報共有がこれからの文化施設に求められる重要な課題であるとして、以前から地域の義務教育学校向けに無料での課外学習の受け入れを呼びかけており、今後もこうした取り組みに力を入れていきたい、としている。

「クリスマスの聖なるおもちゃを訪ねて」展が開かれているエルツおもちゃ博物館

現在、軽井沢絵本の森美術館では、友愛や家族愛、戦争と平和をテーマにした絵本を集めた「愛の絵本展」が、また、エルツおもちゃ博物館・軽井沢では本場ヨーロッパのクリスマスを表現した「クリスマスの聖なるおもちゃを訪ねて」展が、それぞれ開催中。来年1月16日まで。

 

自然と観光客により一層優しいおもてなしを
県内宿泊施設担当者向けセミナー開催

「ホスピタリティ・エコアカデミーセミナー」の様子。

 信州・長野県観光協会では、20日、環境に配慮したエコホテル事業並びに、観光客の満足度を高めるホスピタリティ事業に注目した「ホスピタリティ・エコアカデミーセミナー」を開催。会場となった軽井沢の「ホテルブレストンコート」に、県内の宿泊施設や観光事業者ら約30名が訪れ、環境配慮面では先進例である(株)星野リゾートの取り組みについて研修・視察を行った。
 研修の中で参加者は、午前中に、星野リゾートの環境マネジメント担当者による生ゴミの削減や電力の自家発電などのこれまでの取り組みについての講習と現場の視察、午後は、同社から独立して自然保護活動をおこなうNPO法人ピッキオから「エコツーリズム」の説明を受けた。その後、グループ毎に各施設にフィードバックできるものを検証し意見の交換が行われた。

星野リゾートの環境マネジメント担当者から説明を受ける参加者。

今年度より始められた「信州ホスピタリティ・エコアカデミー事業」の一環として行われるこうしたセミナーは、今年に入って3回目。来年以降も5ヶ年計画で、セミナーや講習会を通して県内の観光業者全体でエコ及びホスピタリティ向上に対する意識を上げていくことを目的とし、最終的には一定の基準を満たした施設には星印をつける等のレーティングをつけて公表を行う予定。
 セミナーを企画した県観光協会販売企画部主任の竹内さんは「長野県の観光は豊かな自然の上に成り立っている。自然に配慮した誘客策に事業者の皆さんと一緒に取り組んでいきたい」と話している。

 

軽井沢町内のニホンザル130頭
県・町が「全頭駆除」を決定

 軽井沢町内で、ニホンザルの群が市街地にも頻繁に出没し、農作物を荒らしたり、住宅に侵入を繰り返している問題で、軽井沢町有害鳥獣被害予防対策協議会は、19日、約130頭とみられる群全体を2年間で檻で捕獲し駆除するという長野県側の方針を了承した。

 町によれば、現在町内に出没する猿はほとんどが大きな一つの群で、旧軽井沢から大日向地区までの広範囲を移動しているという。収穫期にはトウモロコシなどの農作物を食べ荒らしたり、最近では鍵のかかっていないドアならノブを回して住居の中に侵入してくるケースも増えている。町の委託を受けた猟友会が一昨年からパトロールや空気銃での追い払い等も試み、2年間で22頭を駆除してきたが、一向に被害が減らないことから地元住民からは大がかりな駆除を求める声も出ていた。
 この日の協議会には県や町の関係者の他、各区長、また軽井沢町内で野生動植物の研究を行うNPO法人「ピッキオ」や県鳥獣保護員など約20名が参加。県側は、軽井沢は県内有数の観光地であり、このまま市街地に近づくサルを放置すれば人的被害に繋がる恐れもあることから、檻の設置や監視活動のために新たに320万の補正予算を組んだことを発表。町がすでに許可を受けている30頭に加えて今年度50頭、来年度50頭の駆除計画を表明した。各区長からも、被害状況を見て全数駆除もやむなしとの声が次々に挙げられた。

軽井沢町の各区長、県鳥獣保護員らおよそ20名が協議会に参加した。

これに対して、県鳥獣保護員やピッキオの代表者は「電気柵での田畑の保護や有害個体の調査など、やるべき手段をすべて講じた訳でもなく、いきなり全頭駆除という結論を出してしまうのはどうか」「特定鳥獣保護地区管理計画というからには、県側の調査内容など経緯を明らかにするべき」と疑問を投げかけた。
 「基本的に全頭を駆除することは難しい」「群を分散させたり、新たな群が入り込むのではないか」等の懸念を残したまま、最終的には、佐藤雅義町長が「サルの居場所としての森林整備を同時に進める方向で」全数駆除を了承する形で、協議会は閉会となった。

 

紅葉シーズン 音楽も彩りゆたかに
秋の各種コンサート開かれる

 木々の紅葉も深まる16〜17日の週末、軽井沢の町内では、学生や町民、またプロを招いての音楽のイベントが各所で行われた。

「軽井沢吹奏楽祭」が行われた軽井沢中学校体育館。

 16日の午後には、小学生から大人まで軽井沢で吹奏楽を楽しむ人たちが世代を越えて交流しようと行われる「第13回軽井沢吹奏楽祭」が、軽井沢中学校体育館にて開催された。ステージ上には、軽井沢西部小学校や中部小学校、軽井沢中学校、また軽井沢高校と軽井沢吹奏楽団合同のブラスバンドが、次々登場し、練習の成果を披露。広い体育館を埋めるように集まった父兄や一般の聴衆から拍手が湧いていた。また、ゲストプレーヤーとして、軽井沢在住のクラリネット奏者、廣田喜美さんによる演奏もあり、ピアノに合わせて奏でられるプロならではの旋律に、子供たちも聴き入っていた。

揃いの赤いユニフォームで登場した軽井沢中学吹奏楽部3年生のメンバー。

 旧軽井沢・ユニオンチャーチでは、2日間にわたり「Karuizawa & Music 2004」が開催。初日は「軽井沢町民による吹奏楽コンサート」と題し、軽井沢中学校吹奏楽部と軽井沢吹奏楽団が出演。それぞれが7〜8曲を演奏し、日頃は賛美歌の流れる教会内にテンポのよいマーチやポピュラージャズが鳴り響いた。

チェンバロ奏者の曽根麻矢子さんをゲストに迎えたN響管弦楽メンバー。

 2日目は一昨年と昨年に続
きN響メンバーを招いた室内楽コンサートが、午後と夕方の2回行われ、日仏の楽曲に精通する立命館大学教授ミッシェル・ワイスマン氏によるプレトークと、美しい管弦楽の調べが楽しめた。実行委員長である佐藤泰春氏は「来年には大賀ホールも完成し、このイベントも軽井沢の音楽文化発展の一助となれば」と抱負を語った。

 

 

あらゆるデザインワークの原点
「ドローイングビエンナーレ」始まる

「授賞式とパーティーの行われた会場内の様子」

 脇田美術館では、「ファッション」を「服」というモチーフに限らず人それぞれの価値観や心情を表すものと捉え、ドローイング(素描)を中心とした公募作品の中から入選作品51点を展示する「ファッションドローイングビエンナーレ2004」を開催。
  初日の10月10日(日)には、審査に当たった美術評論家・木島俊介氏らも参加し授賞式が行われ、大賞100万円やスポンサー賞などが贈られた。「名は体を表すというように、様々な人格を表した個性的な作品が集まった」と木島氏が語る通り、十人十色の表現法が楽しめる展示となっている。大賞を受賞した青木進さんは「ドローイングは、たった一本の線から可能性が広がり、新しいことを発見できるところに魅力がある」と話した。

「大賞を受賞した青木さんとその作品」

 同時開催として、ヒューマニズム画家
「ベン・シャーン」のドローイング作品も展
示。11/24(水)まで。
 
脇田美術館:0267-42-2639


 

しなの鉄道 秋のイベント列車
ピッキオと行くエコツアー開催

列車内でクイズを出すピッキオの自然ガイドスタッフ

 毎年様々なイベント列車を企画しているしなの鉄道では、2日、軽井沢町を中心に野生動植物の調査や研究を行うNPO法人ピッキオとタイアップしたイベント号を運行し、参加した110名を越す乗客は車内でのイベントと、秋空の下での野鳥の森観察というエコツアーを楽しんだ。
 長野発の車内では、上田駅からピッキオの自然ガイドも乗り込み、浅間山麓の自然に関するクイズなどを出題、その後行われるネイチャーウォッチングへの基礎となる事柄を解説した。中軽井沢駅から野鳥の森へバスで移動後、6組に分かれて1時間半程のコースを歩いた参加者は、ガイドの案内でこの時期に見られる木の実や動物の足跡などをじっくりと観察した。小諸から一人で参加した70代の女性は「普段は近くてもなかなか機会がなく来られなかったが、ガイドの説明もとても親切で利用してよかった」。また、東御市から家族6人で参加した小学生は「木の上のクマの巣など、学校の遠足では見られない物が見れて面白かった」と勢いよく話した。

ガイドと一緒に野鳥の森の自然観察を楽しむ子供達

 今回の企画は、しなの鉄道の部署の異なる若手社員11人で作る「ジュニアボード委員会」が企画・運営するもので、当日の添乗も行った。今年度の委員長を務め、普段は運転士として働く酒井さんは「自分自身がエコツアーというものに興味を持ったため、ピッキオに提案すると快く承諾してくれた。これから主流となっていく“エコ”という側面を会社としても見直していくひとつのきっかけとなれば」と今回の企画理由を語った。

 

東京フィル 大賀ホールを舞台に
軽井沢の音楽文化振興に協力を約束

協定書の調印式で握手を交わす佐藤雅義軽井沢町長(右)と、石丸恭一東京フィル専務理事兼楽団長

 来年GWのオープンに向けて現在建設の進められている軽井沢大賀ホール。9月1日からホールの貸館予約受付もスタートし、いよいよ注目度が高まっている。そんな中、軽井沢町は、演奏活動を通じた協力と軽井沢町の音楽文化活動の振興を目的として、 (財)新星東京フィルハーモニー交響楽団と事業提携をすることを発表、29日に協定書の調印が行われた。

  町役場にて行われた調印式には、東京フィルハーモニー交響楽団専務理事の石丸恭一氏が出席し、佐藤軽井沢町長と調印を交わした後、「軽井沢町の音楽文化振興という大任を受け責任と緊張を感じているが、町民の方との交流を通して一緒に楽しみながら文化育成の場を作っていきたい」と語った。
  東京フィルはこれまでにも千葉市や東京都文京区などの自治体と事業提携を結び、音楽を通じた地域との文化交流を展開している。大賀ホールに関して、定期演奏会やシリーズ化が実現されるかなど、具体的な内容はまだ明らかにされていないが、これまでのノウハウを活かした企画・事業力に期待が寄せられている。
  音楽堂の工事は11月上旬には終わり、12月に大賀氏から町へ引き渡される見込み。
また、4月29日(祝)オープン後のオープニングコンサート期間のスケジュールも発表され、東京フィルのスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーで世界的な指揮者のひとり、チョン・ミョンフン氏や大賀氏が指揮を務める東京フィルコンサートの他、軽井沢中学校吹奏楽部と東フィルアンサンブルの共演、中村紘子さんのピアノリサイタルなど盛りだくさんの内容。チケットの発売は来年1月からの予定。

 

「天国にいちばん近い島」の作者
森村桂さん天国へ

森村桂 天国にいちばんちかい島

美智子皇后よりプレゼントされたエプロンを装った森村 桂さん

(2004年8月21日「軽井沢ヴィネット25周年」パーティ会場にて)

 「天国にいちばん近い島」の著者で軽井沢在住の作家、森村桂さんが9月27日午前10時51分、長野県内の病院で亡くなった。7年前から入退院を繰り返し、一時回復したものの、再入院した矢先。64歳だった。

 NHKテレビ小説「あしたこそ」の原作で一躍知られ、代表作「天国にいちばん近い島」はベストセラーとなって映画化された。1985年軽井沢に「アリスの丘ティールーム」を開き、オリジナルのケーキや洋菓子を創作し、人気を集めた。「軽井沢ヴィネット」に長年にわたって連載したエッセイを今年7月、単行本として発行。この夏、軽井沢ヴィネット88号に掲載したエッセイ「アリスの丘からこんにちはU」が遺稿となった。
  通夜は9月28日午後6時より、告別式は29日午前11時より、どちらも下記にてとり行う。

軽井沢町長倉池の平4−170 「アリスの丘ティールーム」 喪主は夫の三宅一郎さん。

 

軽井沢発 愛の歌グランプリ
長野県出身の18歳デュオに決定!

軽井沢ラブソング
グランプリ受賞後、インタビューに答える
新田さんと 中村さん

「愛」をテーマにしたオリジナル曲を全国から公募する「軽井沢ラヴソング・アウォード2004」のグランプリコンサートが、26日(日)、追分のベルデ軽井沢で開かれた。応募総数487曲のうち、7月の町民による一次審査を通過した15曲を、作者本人が生演奏とともに熱唱し、あいにくの曇天にも関わらず、会場に集まったおよそ500人の聴衆は、屋外に響き渡る歌声を楽しんだ。
  地元の商工会らで「軽井沢から全国に発信する音楽イベントを」と企画されたこのイベントは、昨年に続き2回目。昨年のグランプリ受賞者は今年5月に全国デビューしている。
  出場者はソロやピアノ弾き語り、ボーカル&ギターのデュオなど様々。曲目も同じ 「愛」がテーマでも、バラードからフォーク調、ボサノバ風など多種にわたり、作曲家・宮川泰さんら音楽専門家9名による審査でグランプリほか準グランプリ、優秀賞などが選ばれた。今回のグランプリは、長野市出身の新田恵海さん(18)と千曲市出身の中村真理子さん(18)の歌った「黄昏月」に決定。

昨年グランプリの矢野絢子さんによるライブも行われた

 ふたりは高校時代からの同級生で、すでに長野市を中心にライブ活動も行っている。中村さんは「とても思い入れの強い曲だが今日は特に思いを込めて歌うことができた」。新田さんは「正直自信がなかったが、応 援してくれた人に感謝したい」と会場の家族に笑顔で手を振った。 賞金の100万円については「大事に一生かけて使います!」 と中村さん。

  このコンテストの模様は、10月9日午後3時半より
長野朝日放送(ABN)で放映される予定。

 
   プロ顔負けの歌唱力で、自作の歌を熱唱す 参加者達

 

速報 浅間山23日にも中規模の噴火

嬬恋村鎌原に駐車中の車のボンネットの、雨交じりの降灰のあと

 引き続き活発な火山活動の続く浅間山では、23日午後7時44分頃、9月1日以来の中規模な噴火があり、軽井沢町などでは震度1の地震を観測した。また、気象庁の今朝10時発表の火山情報によれば、今日24日午前9時半過ぎにもごく小規模な噴火を観測したとのこと。
 昨晩の噴火で、群馬県側の嬬恋村や長野原町では、噴火しと思われる瞬間にドンという低い音と衝撃を感じ、その後、降灰と火山れきが確認された。一方、長野県側の軽井沢町などでは、1日のような音は聞こえず噴火に気づかなかった住民も多く、現在のところ降灰も確認されていない。

同左(峰の茶屋)
鬼押しハイウェー(すずらん坂交差点)

 周辺道路では、24日午前10時現在、有料道路の鬼押しハイウェーの峰の茶屋とすずらん坂交差点間と、浅間牧場から浅間園に向かう町道の三井噴水ロータリーより先が通行止めとなっているが、小石などの除去がされ次第開通する見通し。国道146号線など、その他の道路に影響はなし。
 現在の浅間山は、雲や霧に覆われ、噴煙や山の姿を確認することはできない状態。火山活動度レベルは、引き続き「3」(山頂火口で小〜中規模の噴火が発生する可能性)のまま。

(9月24日 午前11時45分)

 

Work Shop in Museum
脇田美術館で開催 

参加者にレクチャーする
稲越功一さん
 「自然に恵まれた軽井沢でモノ作りの楽しさ、アートを五感で味わおう」というワークショップの第1回が、脇田美術館で9月18日・19日と行われた。18日には『写真家・稲越功一さんと創るデジタルアート』を行い、参加者は稲越さんのレクチャーを受けたあと、自由な発想で撮影しアートプリント作品を制作した。19日には稲越さんが一人ひとりの作品を講評し、稲越さん撮影の作品をプレゼントした。 この日の夜は「深町純ピアノライブコンサート」、ガーデンパーティも開催され、参加者はアートと音楽と食を初秋の軽井沢で満喫した。

 

 
脇田美術館の2階で、作品をプリントする参加者たち
  「カメラという目を通してその人らしさが表れている。作るプロセスを楽しんでいるという皆さんの姿を見て僕のほうも教えられた」と語る稲越さん

 

 

 

 

 

 

 

芸能人の意外な一面に触れた!
軽井沢中学生徒「あさま未来フォーラム」訪れる

国道18号線沿い離山交差点前に、9月17日にプレオープンした多目的ホール「あさま未来フォーラム」。オープニング企画として開催中の美術展に、軽井沢中学校の全校生徒約470名が招かれ、3日間に渡りクラスごとの鑑賞会が行われた。
   

 
 

 

 

 

 

 今回の鑑賞会は、「あさま未来フォーラム」を管理・運営する浅間軽石(株)の招待を受けた中学校側が、美術の授業の一環として行ったもので、生徒達は、現在開催中の、歌手やタレントなど総勢52名による105点の絵画を展示したNHK厚生文化事業団チャリティー企画「芸能人の多才な美術展」を思い思いに楽しんだ。引率の美術の小林先生は「日頃から親しみのある芸能人の方々の作品で、美術に触れるきっかけになってくれれば」と語り、鑑賞を終えた3年生の女子生徒らは「この人がこんな絵を描くのか、という意外性があって面白い」と話していた。

「展示は午後9時半まで行っていますので、
町民の方もぜひお越し下さい」と「あさま未来フォーラム」
担当の杉浦さん。今回の展示は26日(日)まで。

 

 

小噴火続く浅間山 軽井沢町を中心に降灰

16日午後4時。中軽井沢(国道18号)より浅間山を望む。

 14日以降、活発化している浅間山は、16日も1000回を越える微・小規模噴火を繰り返し、灰白色の噴煙が最高で火口から1500メートルまで上がり、長い帯状の煙が南東方向へたなびいていた。軽井沢町を中心に灰が降り積もり、降灰が最も激しかった16日午後には、一時、傘やマスクがなければ外を歩くことが困難になるほどで、車が巻き上げる灰で町が霞んで見えた。

木々なども灰を被っているが、今のところ農作物などへの被害は報告されておらず、周辺道路の交通規制なども敷かれなかった。

16日午後。千ヶ滝(国道146号)。前を行く車の姿が灰に霞む。

 1日の噴火時に降灰の被害が大きかった群馬県側の北軽井沢方面では、今回は降灰はほぼ見られず。ただ、16日は終日低い地鳴りの音と微かな振動を感じ、夜半過ぎまで続いた。

17日午前9時。中軽井沢。サラサラとした灰が1センチほど積もっている。

 17日は朝から曇りがちな天気で、噴煙の量や高さを確認しづらいが、降灰は止んだ模様。午前中に一時雨も降ったが、積もった灰を流すまでにはならず、役場等では水をまいて道路掃除に追われていた。

17日午前9時。中軽井沢のカインズホーム駐車場は一面灰に覆われスキー場のよう。

交通量の激しい道沿いを歩く際には目や口を覆いたくなるが、それ以外では、生活に目立った支障はない。

(2004年9月17日 15:00)

 

続報 浅間山噴火

浅間山の降灰 (群馬県)

 午前10時現在、国道146号線は群馬県北軽井沢信号から千ガ滝まで通行止となった。地元の警察が出て、誘導に当たっている。火山の専門家による調査の結果を待って開通を決めるとのこと。これを受けて、地元の2小学校と1中学校が、授業を取り止め。 夜からの雨で、火山灰はかなり流れたが、歩いたり車が通るとシャリシャリ音がする。道路上は流れた灰で筋ができている。

浅間山の火山弾  (群馬県)

 浅間山裾野の浅間牧場では、もやが立ちこめる中、硫黄臭が強く漂い、長く外にいる と気分が悪なるほど。噴石と見られる直径1センチくらいの小石があた りに散らばっている。水たまりは灰を含んで白く濁っている。屋外のベンチやテ ーブ ルは、降灰に覆われている。(浅間牧場は立ち入り禁止。) 付近の畑に、生産者と町の担当が出て、キャベツなど農作物への被害を調べてい た。
 

 

続報 浅間山噴火 

 9月1日午後8時2分、浅間山が噴火した。気象庁は、小中規模の噴火と発表、浅間山の火山レベルをこれまでの2から3へ引き上げ、引き続き注意を呼びかけている。この規模の噴火は昭和58年以来21年ぶり。 北軽井沢では、噴火直後、パーンという激しい音とともに爆風で建物のガラスが ビリ ビリと揺れ、揺れは30秒ほど続いた。肉眼でも山腹に赤い溶岩流が吹き出しているのを確認。15分程してぱらぱらという音とともに辺りに灰が降り始め、車の屋根にうっすらと積もる程になり、硫黄のような匂いもたちこめた。長野原町、嬬恋村等では、ただちに町村長を本部長とする災害対策本部を設置、災害用放送を通じて注意を呼びかけた。国道146号線なども、まもなく通行止めとなった。ホテルでも、一時、宿泊客を安全な場所に誘導して待機するよう指示が出された。キャンプ場には、さっそくキャンセルの電話が相次ぎ、スタッフが対応に追われた。       
                                                    (2004年9月2日 9:00)

 

浅間山噴火 厳重注意を!(臨時ニュース


 9月1日 20:02頃、浅間山(長野・群馬)が噴火した。噴煙の高さは不明。 浅間山の火山活動度レベルは2から3(山頂火口で小―中噴火が発生)へ引き上げられた。
  浅間山では火山性地震の発生回数が8月31日午後から増え始めた模様。軽井沢測候所の観測によると、この噴火に伴い大きな爆発音と空振があり、噴石が火山の中腹以上の広範囲にかけて観測された。

続報  

 気象庁によると、降灰が宇都宮市(栃木)、郡山市(福島)等で確認された。 観測所の遠望カメラの映像によれば、噴石は火口から2km程度飛散、 噴火直後の火山性微動の振幅は次第に減少し、現在は落ち着いた模様。その後、火山性地震は9月1日 23時までに2回ほど観測された。

                                    (気象庁地震火山部  2004/9/1 23:35 発表)

 

あらためて「軽井沢ナンバー」導入へ団結を!
軽井沢・小諸・御代田による同盟会設立

 自動車のナンバープレートに地域名を付ける「ご当地ナンバー」に関して、軽井沢・小諸・御代田の3市町は8月26日、「軽井沢ナンバー導入促進期成同盟会」を設立、御代田町内で関係団体を集めた設立総会を開いた。総会では、同盟会の世話人である朝倉謙一御代田町議会議長から、これまでの経過についての説明があり、佐藤雅義軽井沢町長を会長とするなど、役員が選出された。

 「ご当地ナンバー」については、国土交通省が今年5月に導入を正式に発表したことを受け、佐久や軽井沢を中心に活動が本格化してきているが、「佐久」と「軽井沢」の一本化が困難になり、これまで話し合いの場となってきた「佐久自動車検査登録事務所設置促進期成同盟会」は、7月に解散。これに並行して、小諸市、軽井沢町、御代田町の議員で作る「浅麓地域活性化議員懇談会」で、独自に「軽井沢ナンバー」実現に向けて活動していくことを決めた。現状では、この3市町の自動車登録台数だけでは、規定の10万台のおよそ半数程度にしか達しないため、今後、上田・東御など近隣市町村への参加要請の成否が実現への鍵になると見られている。
 総会の中で、各市町長らは「ナンバーの実現は観光・産業振興に大きな影響を与える。一致団結して目標台数に達するよう呼びかけていきたい」と決意を新たにした。