軽井沢の魅力
軽井沢について知ると観光がもっと楽しくなる!
4つのテーマで軽井沢の基礎知識を紹介します。
①自然
軽井沢は木々に囲まれた自然に溢れる町です。その自然の魅力は木々だけでなく水も澄み渡り、池や滝等の名所も数多く点在します。
町の鳥であるアカハラ等の動物も数多く生息し、伸び伸びと生きる姿を見ることができます。また町の花であるサクラソウも5月から6月ごろにかけてピンクに美しく色づいた花を咲かせ、町を彩ります。
②歴史
軽井沢がなぜここまで有名な避暑、別荘地として栄える様になったのでしょうか?
その全てのルーツはA.C.ショーにあります。
彼は日本へ宣教師として訪れました。そしてたまたま訪れた軽井沢に魅了され、避暑地として過ごします。その後、多くの人々に軽井沢の魅力を伝え、教会を建て外国人も住みやすい環境づくりに尽力しました。
③別荘地
軽井沢には数多くの別荘が立ち並んでいます。
その中には、かの有名人達も好んでこの地を別荘地として選んでいます。吉永小百合、渡辺謙等現在活躍するタレントや川端康成、堀辰雄等の文学者も利用していました。
別荘も環境に溶け込むように工夫されたデザインの建築物が立ち並んでいますが、そうしたものも全て軽井沢の風景の一部なのです。
④文化
町は歴史を感じるような過去の宣教師達が建てた洋風な建築物や教会、軽井沢ならではのものを販売するお洒落なお店が多くあり、木々や自然が融和する空間になっています。
名産としておそば、はちみつ、ジャム等の食品や、西洋文化の影響で生まれた軽井沢彫り等があります。この恵まれた環境だからこそ、ここまで多くのものが生み出されているのです。
軽井沢観光ルート紹介
「これぞ軽井沢!&歴史を感じる軽井沢」
軽井沢ならではの王道スポットと、軽井沢の歴史と風情を感じられるスポットの2コースをご紹介。
緑の風を感じながら歩いて回ってみましょう。
八田別荘
日本人別荘の第一号となるのが、この八田別荘です。
建設当時のまま現存し、旧海軍大佐 八田裕二郎によって建設されました。
100年以上もの長い期間、ほとんど改装されることなく残されています。(屋根は板張りからトタン屋根に変更。)外見は一般によく見られる日本風家屋のようですが、内部は海外の風習に合わせて土足で入れるようになっています。また庭には、過去に起きた大洪水により流れ着いた石像があり、その凄まじさを感じ取ることが出来ます。
屋内立ち入り不可
庭まで立ち入り見学可能。
旧軽井沢銀座通り付近
ユニオンチャーチ(合同教会)
ダニエル・ノルマンが1987年に、遊技場として使われていた建物を、宗派を越えて集まれる教会として使用。
別荘地に住む外国人や日本の宣教師たちの拠り所とされていました。教会内は約300人が収容できる大ホールとなっており、当時としては軽井沢最大級の建築物でした。ホールでは礼拝や宣教師たちの集会だけでなく、避暑客や別荘客達の社交と団らんの場でもありました。また、音楽会なども開催。
建物自体は見学自由となっています。
開館時間8時半~17時
無料
長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢862
室生犀星旧居
室生犀星は石川県金沢市生まれの詩人、小説家。知人には堀辰雄、立原道造、志賀直哉、川端康成がおり、ここで度々交流することもあったそうです。 昭和6年に建設され、室生犀星は亡くなる昭和36年の夏まで、ここで過ごしていました。 彼は苔をこよなく愛し、その庭園に広がる苔は一見の価値ある美しさです。 夏になるとこの場で執筆活動に取り組んでいました。この場所へ向かう途中の細い道も、歴史を感じる苔生した石垣や立ち並ぶ涼しげな木々などを眺めることができ、その風情と趣を楽しむことが出来ます。
期間内無休9:00~17:00
無料
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢(大字)-979-3
ショーハウス
聖公会宣教師のアレキサンダー・クロフト・ショー(A.C.ショー)が1888年、軽井沢に建設した最初の別荘です。A.C.ショーは「軽井沢開発の父」と呼ばれ、寂れて何もなかった軽井沢の地を訪れ、一夏を過ごしました。 この建物は最初大塚山に建てられましたが、昭和初期に軽井沢教会敷地内に移築、改装されました。 その後、ショーハウス復元委員会によって1986年にショー記念礼拝堂の隣に移築、復元されました。シンプルながら温かみのある木造りの別荘は軽井沢の原型として、また元祖別荘としてその姿を留めています。
開館時間 9時~17時(7~9月は9時~18時)
木曜日、祝日の翌日および冬期(11月1日~3月31日)
7月15日~9月15日は無休
無料長野県軽井沢町大字軽井沢57-1
聖パウロカトリック教会
設計は米国建築学会賞を受賞したアントニン・レーモンドが担当し、ワード神父によって設立されたカトリック教会です。この教会は、堀辰雄の小説「木の十字架」や「美しい村」、川端康成の「掌の小説」にも登場し、多くの作家達を魅了した場所です。 内部の木組みも木造ならではの暖かみがあり、障子を扱った窓のデザインはレーモンドの妻ノエミ夫人の作品で、彼の故郷であるチェコスロバキアの「森の教会」をイメージしたことが窺えます。また結婚式を行う場としても人気のスポットとなっています。
7時~18時 閲覧自由(※挙式、礼拝中は入堂不可)
無料
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢179
タイプ別観光スポット紹介
ルートで紹介した以外にも、まだまだ軽井沢は魅力的な場所が多くあります。
その中から様々な人向けにピックアップしてご紹介します。
白糸の滝
地下水を源流とする潜流瀑であるため、雨が降っても濁ることがありません。
湾曲した岩壁に数百条の地下水が白糸のように流れ落ちることから命名されたと言われています。8月には白糸の滝のライトアップやプロジェクションマッピングなども行われます。秋には紅葉も美しく、冬は人工の氷柱が楽しめ、四季折々の姿を見ることが出来ます。周辺のお店では名物のイワナの塩焼きを味わうことも出来ます。
長野県北佐久郡軽井沢町~白糸ハイランドウエイの途中
旧三笠ホテル
建築様式はアメリカのスティックスタイル(木骨様式)で、この建物は「軽井沢の鹿鳴館」と呼ばれるくらい政財界の要人等の社交の場として使われ賑わいを見せました。
日本人の設計による純西洋風建築で建てられ、前方にある愛宕山が奈良県の三笠山に似ていることから「三笠ホテル」という名称がつけられました。1980年に「旧三笠ホテル」として国の重要文化財に指定を受け、現在保存されています。
開館時間 9時~17時。
年末年始休業
大人400円 子供200円
軽井沢町大字軽井沢1339-342
三笠通りの落葉松の街路樹
この道はロータリーから少し歩くと落葉松並木に入り、新日本街路樹百選にも選ばれました。通りをみると左右の車線に高低差があり、高い側の車線は、かつて群馬県と軽井沢を結んだ草軽電気鉄道が走っていた線路です。秋の紅葉景色も素晴らしいですが、冬の雪を纏った街路樹もなかなかのものです。
自然に触れ、歴史を発見するにはおすすめのコースです。
長野県道133号旧軽井沢軽井沢停車場線
雲場池
この池はスワンレイクという愛称もあり、紅葉が美しいのが特徴です。秋の時期には、紅葉と水面に映る景色の二つを楽しめるスポットになります。池の周りには20分程度の遊歩道があるので、大自然のマイナスイオンを全身で感じながらゆっくりと見て周りましょう。撮影スポットとしても人気でカメラを持っていくのがおすすめです。
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢六本辻付近
ハッピーバレー(幸福の谷)
迷路のように入り組んだ別荘地の道は、苔むした石垣と石畳が続き、聞こえるのは野鳥の声だけだという静かで美しい道です。訪れた宣教師達がこの場所に感動し、この名を付けました。様々な別荘が立ち並ぶこの道で、素敵な建物や別荘を発見するという楽しみ方もあります。野鳥の声に耳を澄ましてのんびりと歩いてみてください。
長野県北佐久郡軽井沢町925付近
明治四十四年館
国登録有形文化財として登録された旧軽井沢郵便局舎であり、明治44年に建築されたました。建設年にちなんで「明治44年館」とつけられました。
旧郵便局舎は佐久地方唯一の二等郵便局となりました。
可愛らしい洋館のような外観と周辺に咲く野の花が織り成す雰囲気は、まるで別の国にいるかのようです。現在館内は「深沢紅子の野の花美術館」とレストラン「ソネット」があります。
長野県北佐久郡軽井沢町塩沢湖217
休館日 毎週水曜
開館時間 10時~17時
タリヤセン入園料 大人800円
小中学生400円(別途入館料700円必要。
鬼押出し
北軽井沢にあり一帯が溶岩で生成されています。昔の人々は浅間山には鬼が住んでいて、その鬼が暴れて岩を押し出したと思っていました。そこからこの名をつけたのではないかと言われています。浅間山が噴火し、その際に流れ出た溶岩で形成されて現在のような姿になりました。
ちょっとしたハイキングコースもあるので、浅間山の雄大な大自然を眺めながらまわってみるといいかもしれません。またペットと一緒に入園することができます。
群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1053
開園時間 8時~16時半
入園料 大人650円 子供450円
詳しい内容は公式HPをご覧ください