軽井沢の移動図書館車「からまつ号」が南アフリカで再び活躍

160318-01.JPG 図書を運んで貸し出す移動図書館車として軽井沢町内を巡回し親しまれた「からまつ号」が、海を渡り南アフリカ共和国で再び活躍することになった。

 これはNPO法人Sapesi-Japan(サペーシ・ジャパン、南アフリカ初等教育支援の会)と駐日南アフリカ共和国大使館との共催で行われるもので、車は全国各地の自治体から寄贈された。2015年8月には群馬県邑楽町、滋賀県長浜市、和歌山県田辺市、兵庫県宝塚市の4台、今年4月には岩手県遠野市、福岡県春日市そして軽井沢町のからまつ号も海を渡る。今回で5回目、45台となり、輸送には商船三井が協力して南アフリカ共和国の北西州に運ぶ。

 理事の榎川勝也さんによれば、豊かに見える南アフリカ共和国だが、実際は貧富の差が大きく、図書館がない学校は9割にものぼるという。サペーシでは、子どもたちに本を読んで想像力を養い夢を持ってもらおうと、移動図書館車を贈ってきた。「日本で務めを終えた車ですが、走行距離は5万km程度。アフリカでは数10万kmと走るのが普通だからまだまだ走れます」と榎川さん。
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 南アフリカ共和国のレネー・エバーソン・バーニー臨時代理は「日本の皆さんの善意が未来のリーダーを育ててくれたことを南アフリカ共和国の人々は忘れないでしょう」と笑顔で語った。

(写真左上:3月17日に東京・半蔵門の南アフリカ共和国大使館前で行われた第5回移動図書館車出港式。中央の女性が南アフリカ共和国のバーニー臨時代理。右下:軽井沢での役目を終えた「からまつ号」)

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