クマに合ったらどうする? ピッキオが対処法を教える講習会
2014年05月09日 15:16
ツキノワグマの保護管理を行うピッキオが5月8日、軽井沢西部小学校でクマに遭遇したときの対応を学ぶ安全講習会を開いた。全校児童を前にピッキオスタッフの田中純平さん、玉谷宏夫さんが、ツキノワグマの特徴や遭遇したときの対処法について話した。軽井沢西部小学校では2008年より、毎年実施している。
田中さんはクマの特徴について「直径10~15cmの太さの幹でも登る」「100mを7秒台で走る」「動くものを捉える力がある」などと説明。「クマは耳がよくて、すごく臆病。鈴の音や、友だちとのお喋りが、遠くで聞こえると逃げていくので、気づいてもらうことが大事」と話した。
対処法はクマの着ぐるみに身を包んだピッキオのスタッフを相手に学習。登下校の格好(ヘルメットにランドセル姿)をした、2~6年各学年の代表者が、初めて講習を受ける新一年生に手本を見せた。
田中さんの説明によると、クマとの距離で対処方法は違い、数十メートル先では「クマも気づいていないことが多い。走らずにゆっくり離れる」。10m先だと「ゆっくり後ずさりで離れ、一番近くにある木や建物などの陰に身を隠す」。5m以内だと「お腹や首を守るため、体をダンゴムシのようにまるめ、両手を首の後ろに組んでやり過ごす」などと教えた。
手本を見せた6年生の石井良拡くんは「クマに会ったことはないけど、会っても対策はできそう。クマを見たらゆっくり離れることや、近くで会ったときにとるポーズを家族にも教えたい」と話した。
西部小では8、9日、クマの生態や野生動物との共存などを考える環境学習も、2〜6年の各学年ごとに実施。ピッキオは7月までに東部小、中部小でも同様の安全講習会と環境学習を開く。