愛嬌ある優しい顔 泉洞寺の氷環(カーリング)地蔵、開眼法要
2013年04月06日 12:27
追分宿の泉洞寺は4月6日、境内に建てた「カーリング地蔵」の開眼法要を開いた。カーリングがオリンピック競技として初めて行われた聖地・軽井沢に、参拝できる場所を作ろうと、 同寺の桜井朝教住職が建立した。
地蔵は、カーリングで使う「ストーン」の形をした石の上に立つ。眼鏡を掛けたその顔だちは、桜井住職と似ているような気もするが、住職は「誰かに似せて作ったわけではないんです」。 地蔵の名前を表す「氷環慈石地蔵尊」と彫った石柱も隣りに立てた。カーリングを表す公式の漢字表記はこれまでなかったが、桜井住職が「氷環」の2文字を考案。「氷環」には「カーリング」とルビも入れた。
法要には寺の壇家の人や長野県カーリング協会の関係者ら約60人が参列。地蔵の魂を入れる法要が終わると、同寺が支援する城西大学女子カーリング部のスキップ土屋海さんが、地蔵にブラシを奉納。参列者全員で焼香した。
長野県カーリング協会の佐藤雅義会長は祝辞で「お参りすれば必ず試合で勝てる、というジンクスができるといい」。桜井住職は「子どもたちが実際に触れて、親しんでもらえそうなデザインにした。軽井沢からカーリングの五輪選手が誕生するよう、私も地蔵も祈っている」と話した。
参列した御代田町の土屋美喜子さんは、法要後に地蔵の前で記念撮影。4月12日よりカナダで開幕するシニアのカーリング国際大会に出場する土屋さんは「写真を持って行って、パーティーで他国の選手に見せたい」と話していた。