「民間レベルで交流をもっと」 軽井沢日中友好協会が設立
2012年11月20日 14:56
軽井沢日本・中国友好協会の設立総会が11月18日、軽井沢プリンスホテルで開かれた。約80人が参 し、日本と中国の民間レベルの交流促進に向け、会則や活動目標などを定めた。
総会では、北京大学日本 究センター名誉教授の佐藤敬治さんを会長に選出。女性や青年層の会員増 、軽井沢町、御代田町やその周辺で暮らす中国人との交流に力を入れることなどを、活動目標として承認した。さらに、長野県の姉妹都市・河北省内にある承徳市との交流に向けた準備を進めることも決めた。
会員は通常会員、賛助会員、準会員の3種。通常会員は全国版日中友好の新聞「日本と中国」を購読できるが、賛助会員はできない。準会員は中国帰国者とその家族、中国留学生、実習生、中国からの花嫁が対象。いずれも入会金1000円が必要で、年会費は通常会員8400円、賛助会員4000円(個人)、準会員は免除。
現在、尖閣諸島を巡る問題で、日中関係は冷え込んでいる。それでも、佐藤さんは「民間レベルであっても、日中の交流が盛り上がれば、政治体制を変えることができる」と友好協会設立の意義について語った。
この日は総会に続き、中国大使館・参事官の文徳盛さんによる記念講演もあった。文さんは「環境を保護しながら、平和的に発展してきた日本からは学ぶことがたくさんある」とし、現在の日中間の冷え込ん 状況を懸念し「早くこの困難を乗り越えなければならない」と話した。