「時間止まっている」 軽井沢から支援行う団体ら3組、被災地の現状を 告
2012年11月21日 13:33
東日本大震災の被災地に向けた支援活動を行う、軽井沢町内の個人や団体計3組による活動 告会がこのほど、木もれ陽の里で開かれた。現地の様子や活動内容を 告し合って連携を深めようと、福島県南相馬市の原町中央産婦人科医院を継続的に支援している「ままふあり」が、他の2組に呼びかけ実現。それぞれの団体関係者ら約20人が参 した。
まず、軽井沢町社会福祉協議会主催のボランティアバスパックに参 した山岸征男さんが 告。町社協では、昨年6月よりこれまで計5回、岩手県大槌町へ向けたバスパックを実施。今年7月の第4次バスパックでは、地元の人からの要望で花壇を作った。大槌町浪板地区の国道脇に、地元の人と協力し1500 のコリウスを植 。9月の第5次バスパックでは、津波によって異物が埋もれたままの吉里吉里海岸の清掃を実施。 を掘りおこし、ふるいにかけてガラスの 片や石などを取り除いた。山岸さんは9月に訪問した際、7月に植えたコリウスが立派に育っているのを確認し「嬉しい気持ちになった」と話した。
続いて「ままふあり」の城川記代江さんが、メンバー有志により製作した手作り支援品などを医院へ届けるため、今年10月に南相馬を訪れた際の様子を紹介。市内の小高地区は、福島第一原発事故の影響で、今年4月まで警戒区域に指定されていたこともあり、未 に地震や津波により倒壊した家屋や寸断された道路が残る。その写真を し「時間が止まっているのでは、と錯覚するほど復興の文字が くに感じた」と城川さん。さらに、「忘れないこと、想いを寄せることは、気持ちさえ被災地に向けることができれば誰にでもできる。これからもその気持ちを大切にしていきたい」と めくくった。
最後に、宮城県南三陸町や福島県南相馬市で、個人で活動している軽井沢町の本城慎之介さんは、被災者と関わりを持つ中で耳にした印象的な8つの言葉を紹介した。
<時々、呼吸するのを意識しちゃうのよ。本当に大丈夫かなって>
これは、南相馬市で出会った女性経営者が口にした言葉。「南相馬では呼吸したり、水道水を飲ん りする時に、大丈夫かなと意識してしまう。それは大変なストレスに違いないけれど、それと向き合って暮らさざるを得ない現実がある」と話し、今後の活動に向け「相手の尊厳を大切にした活動の在り方を吟味していきたい」と話していた。