はしご車や防災ヘリも出動 浅間山噴火想定し防災訓練
2012年10月17日 17:50
軽井沢町は10月17日、浅間山の噴火と土石流発生を想定した防災訓練を軽井沢浄化管理センターなどで行った。消防団や関係区など36機関から約600人が参 。シナリオを事前に公表しないブラインド方式による訓練も今回初めて実施し、非常事態の対応を確認した。訓練は2年に一回実施している。
訓練は、浅間山が中噴火を起こした約2週間後、大雨によって 積した噴出物が、土 災害を引き起こすという設定。湯川、熊沢川周辺の千ケ滝西区、中軽井沢区など7区の住民を避難誘導、土のうを積み上げる水防訓練、豚汁や五目ご飯を作る炊き出し訓練などを行った。
ブラインド方式の訓練は、4パターンを 々に実施。<家屋に人が閉じ込められた>という想定では、緊迫した空気の中、消防隊員が家屋の模型にチェーンソーで出口を作り出し、「歩けますか」「痛むところはありませんか」などと声をかけながら、中から住民を救出した。また、火災が山林に燃え広がったことを想定し、はしご車や防災ヘリコプターも出動して消火活動にあたった。
対策本部長を務めた藤巻進町長は訓練終了式の挨拶で「浅間山は多くの恩恵をもたらすと同時に、ひとたび噴火すると人間の力では対応できない被害をもたらす。訓練を重ねることで減災、防災に繋げ、災害に強く、安心して暮らせる軽井沢を作っていきたい」と話していた。
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