野生きのこから基準超の放射性セシウ 秋恒例の「追分きのこ祭り」は中止に
2012年09月20日 11:43
軽井沢町の山林で9月11日に採取した野生きのこから、食品衛生法の基準値を超える放射性セシウ が検出され、長野県林務部や町住民課は、軽井沢町産のきのこの採取や出荷、摂取を自粛するよう呼びかけている。
軽井沢町は9月13日、簡易検査で基準値を超えた野生きのこの再検査を県に依 。検査の結果、一般食品の基準値100ベクレル/1kgを上回る、330ベクレル/1kgの放射性物質が検出された。佐久市や御代田町で採取した野生のきのこからも同様に、基準値を超える放射性物質の検出が 告されている。
軽井沢町住民課は、朝刊に折り込みチラシを入れたり、町のホー ページなどで「野生のきのこは『採らない、食べない、販売しない』にご協力を」と、呼びかけている。
「軽井沢紅葉まつり」の一環で10月14日に開催を予定していた、「追分きのこ祭り」は中止を発表。きのこ汁の振るまいやきのこ鑑定を行う同催しは、30年以上にわたり続いてきた秋の恒例行事で、毎年楽しみにしている人も多い。主催者で追分区長の土屋一男さんは「お客さんに楽しんでもらってこその祭り。事情が事情な けに、残念 けどしょうがない」と悔しい気持ちを口にした。