一緒に走って、ダンスに演奏 相馬市の磯部小児童12人、軽井沢中部小の運動会に参
2012年09月15日 18:51
福島県相馬市立磯部小学 の児童12人が9月15日、軽井沢中部小学 の運動会に参 した。中部小の中嶋剛登PTA会長が所属するボランティア団体「M3R-NAGANO」が、東日本大震災以降、相馬市を中心に支援を続けていることから、「磯部小の子どもたちに、外での運動を思いっきり楽しんでもらいたい」と、両小学 のパイプ役となって実現した。
磯部小は、東日本大震災の津波で12人の児童が亡くなった。放射線などの影響で転 した児童も多く、震災前に118人いた児童は、現在67人まで減少。 庭の除染は済んでいるが、付き添いで来ていた児童の母親は「長時間の屋外活動や 遊びは控えさせている。運動不足で筋力が落ちている子どもも少なくない」と、現状を話した。
この日、 庭正面の 舎には、中部小児童が作った「ようこそ軽井沢中部小学 へ 一緒に楽しい思い出を作ろう!」と書かれた画用紙のメッセージが掲げられた。中部小の児童同様、磯部小の児童も紅白の2チー に分かれ、各学年の短距離走や綱引き、全 で行う大玉送りやダンスなどの種目に参 した。
磯部小は高学年全員が鼓笛隊に所属していて、今年6月のミニ運動会では、「ドレミの歌」と「ロコモーション」を演奏。その情 を聞いた中部小吹奏楽部も同2曲を事前に練習し、運動会のプログラ の中で合同で演奏を披露した。一緒に練習したのは運動会当日、開会前の15分のみ。それでも、「M3R-NAGANO」のメンバーの一人は「(磯部小の子どもたちは)練習では先生の迫力や、大勢の演奏に畏縮していたけど、本番では 々としていて 段に良くなった」と、賛辞を惜しまなかった。
全種目を終え、白組として参 した磯部小3年の佐々木さくらちゃんは「ピアニカも上手く弾けたし、綱引きでも2回とも勝てて楽しかった。軽井沢は相馬市より涼しくていい」と、笑顔を浮かべていた。