災害時の仮設トイレ供給、し尿の収集運搬 町と町内業者ら協定
2012年08月22日 13:25
軽井沢町は8月22日、「軽井沢衛生企業」と「長野県環境整備事業協同組合」と3者で、災害時における「仮設トイレ等の供給」と「し尿等の収集運搬」に関する協定を結ん 。「軽井沢衛生企業」は、町内でし尿処理や廃棄物収集を行う有限会社。一方「長野県環境整備事業協同組合」は、し尿の運搬などを行う県内55社で構成された組合で、東日本大震災では多くのバキュー 車を被災地へ無償提供した。
町は災害時に備え、トイレキットを200人分備蓄しているが、町消防課の担当者によると「それ けではとても足りない」。今回結ん 協定では、災害時に町が軽井沢衛生企業に対し、仮設トイレの供給やし尿等の運搬を協力要請できることを定めた。同企業 けで対応できない 合、長野県環境整備事業協同組合にも協力を要請できる。活動に要した費用は町が軽井沢衛生企業に支払う。協定期間は定めていない。
この日、町役 で行われた 結式で、藤巻進町長と尾沼好博さん(軽井沢衛生企業代表取 役・長野県環境整備事業協同組合理事長)は協定書にサイン。尾沼さんは挨拶で、新潟県中越沖地震(2007年)の際、長野県から要請を受け、同社のバキュー 車を派遣したことに触れ、「下水処理が機能しない中、バキュー 車でのし尿運搬は非常に有効 った。何かあればすぐ応援できるよう、磐石の体制で備えたい」と話していた。