南相馬市の元小学 長 震災体験や被災地の姿語る
2012年06月29日 18:11
福島県南相馬市立大甕(おおみか)小学 で、3月末まで 長を務めていた平間勝成さんが6月28日、軽井沢町中央公民館で講演し、約120人が聴講した。町教育委員会、町学 ・警察連絡協議会、PTA連合会理事会が合同で主催。 東信地区の男子高 生が、同小学 に軍手を送るなどの支援を行い、彼の父親が長野県教育委員会東信教育事務所に務めていたことから実現した。
大甕小は、東日本大震災の津波で5人の児童が死亡。東京電力福島第一原発事故の影響で、緊急避難準備区域に指定され、震災から10月までの約7カ月間、学 の休 を余儀なくされた。
震災当日、南相馬市は震度6弱の地震が3分にわたり続いた。揺れが収まったら児童を 庭に避難させるのがマニュアル が、幅20cmの地割れが 庭を分断していた姿を見て、大震災の前では、「マニュアル通りにいかないことがあることを学ん 」と平間さん。
休 中は、保護者や教職員と一緒に、 庭の除染や草むしりをして、いつ再開してもいいよう準備を整えた。指定が解除され、学 が再開した10月17日は、「先生をやっていて一番嬉しい日 った」と平間さん。また、「<再開式>より希望がある」と、その日の全 集会を自ら<復活式>と命名。「前を向いて一歩でも踏み出そうと児童に伝えた」と振り返った。
最後に平間さんは「南相馬市の多くの人が、『くじけない』という気持ちを持って、立ち上がり始めている。その姿を、全国の皆さんにも知ってもらいたい」と話していた。