あさま山荘事件から40年 2名の殉職警官を慰霊
2012年02月28日 14:59
1972年の連合赤軍による「あさま山荘事件」で、強行突入により人質が救出されて40年を迎えた2月28日、殉職した2名の警官を慰霊する式典が、南軽井沢の顕彰碑「治安の礎」前で行われた。現 を指揮していて亡くなった、内田尚孝警視長と高見繁光警視正の遺族や軽井沢警察署員ら約40名が参列。一分間の黙とうの後、軽井沢町防犯組合連合会長の藤巻進町長らが追悼の辞を述べ、参列者が献花した。
藤巻町長は追悼の辞で「人質の無事救出、犯人全員逮捕の陰には、尊い命の 牲があったことを忘れることができない。二度とこのような悲惨な事件が起きぬよう、町民が安心安全に暮らせる、平穏な町であり続けることを願う」と話した。
また、事件当時中学生 ったという軽井沢警察署の五十萬寿男署長は、「学 から家に戻ると、警官が殉職したことを知った母親が、悔し涙を流していた姿が思い出される。強い責任感と警察魂で、治安維持にあたった先輩の高い志しを後輩に伝えていきたい」と慰霊の言葉を述べた。
同事件は、連合赤軍メンバー5人が1972年2月19日、人質を連れて保養所ににろう城。9日後の28日、機動隊突入の際の銃撃戦で、警官2名と民間人1名が死亡、27名が重軽傷を った。慰霊式典は、現 から2キロ離れた 所に設置された顕彰碑前で毎年行っている。