空間放射線量の測定結果受け、雨どい下の土の除去作業始まる
2011年10月13日 17:01
軽井沢町が町内の小中学 や保育園、児童館で10月上旬に実施した空間放射線量測定で、一部の施設の雨どい下などの線量が比較的高かったことから、町は10月13日より、一定の線量を超えた 所の土などを入れ替える作業を始めた。
この日は、町住民課の職員4名が軽井沢南保育園で活動。まず保育園裏の雨どい下の地表を測定すると、空間放射線量は毎時0.75マイクロシーベルト。次に深さ15~20cmまで土や 利を取り除いて測ると、線量は0.28マイクロシーベルト/hに減少。そこに別の 所から運ん をかぶせると、さらに0.10マイクロシーベルト/hまで下がった。同じく排水溝では、始め0.24マイクロシーベルト/h った線量は、溜まった排水や枯れ葉を取り除き、水道水を入れ直したところ0.13マイクロシーベルト/hに下がった。
住民課の小林茂樹課長は「処理をすれば、効果があることはわかった。他の保育園や児童館でも測定値を見て、処理が必要な 所では土の除去などをその都度行っていく」と話していた。一施設の作業が終わった段階で、保護者に向けて処理前後の線量の値を 告し、測定はその後も継続して実施。除去した土や 利は町有地で保管し、国の定める基準の発表を待ってどう処理するか決める方針 。
福島第一原子力発電所の事故を受け軽井沢町は、空間放射線量の測定を軽井沢病院の敷地で4月中旬より毎日、子どもが長い時間を過ごす小中学 、保育園など計14施設では6月下旬より週一回実施し、町のホー ページなどで公表してきた。9月には地表や排水溝内の線量を測定できる新たな機器を購入し、10月始めの調査から導入。雨水が集まる 所は放射線量が高いと じられていることから、施設の雨どい下を初めて測ったところ、最高で1.70マイクロシーベルト/hの線量が測定された。文部科学省は 庭の線量の目安を、1マイクロシーベルト/h未満としている。