クマやイノシシとのばったり遭遇防止へ 5年目のやぶ刈りに120人が参
2011年09月14日 18:13
成城大学の学生や東信森林管理署の職員、町民有志らが9月11日、追分の宿泊施設「ベルデ軽井沢」近くの国有林でやぶ刈りを行った。2007年より毎年実施していて、今年は軽井沢国際森林年記念事業の一環で参 者を募り、約120人が参 。やぶを刈って林道からの見通しをよくすることで、クマやイノシシと近距離で遭遇するのを防ぎ、野生動物を住居地域に近づきにくくするのがねらい 。
作業前には、野生動物の追い払い訓練を受けた「軽井沢フォレストレンジャードッグ」10 が周辺の見回りを行い、クマなどが潜んでいないか安全を確認。参 者はカマやノコギリを手に、林道の両脇に生い茂った草や低木を約1kmにわたって刈り払った。人の手によってやぶが切り開かれた 所では、風倒木を玉切りにして片付け、刈り払い機で雑草を取り除いた。
毎年参 している大日向区長の小 田久男さんは「このような地道な作業は何より人手が大事。今年は大勢の参 者がいたので作業がはかどった」。また、毎年多くのゼミ生を伴ってやぶ刈りに参 している成城大学准教授で軽井沢野生動物問題 究会クロス理事長の打越綾子さんは、「野生動物の被害対策や森林整備に関心を持つ人たちが集まる になって、お互いの信 関係が構築されてきているのは大変意義深いこと。これからも自然保護という理念を強調するのではなく、協働を実践するスタンスで続けていきたい」と話していた。