メルシャン軽井沢美術館で最後の企画展「アンリ・ル・シダネル展」
2011年07月26日 13:39
メルシャン軽井沢美術館は、フランス人画家、アンリ・ル・シダネル(1862-1939)の回顧展を7月23日より11月6日まで開く。同館はこの企画展を最後に閉館することを発表している。その後の建物の利用方法は決まっていない。
シダネルは特定の流派には属さず、庭や広 、食卓など身近な題材を描き独自の画風を確立した。今展では油彩を中心に初期から晩年まで、国内外の美術館や個人が所蔵する作品70点を展示。「人物像」「ブルターニュ地方」「ヴェルサイユ」など、館内を9つのテーマに分けて展覧している。フランスのジェルブロワという町で描かれた「春の空」(1913年)は、草原の上に広がる空を淡い水色などの絵具で画面いっぱいに表現した作品。
同館の小口二郎総括部長は「優しい筆遣いで描かれた作品は、観ていて幸せな気持ちになる。心安らぐ時間にしてほしい」と話していた。
入館料は一般1000円、高 生600円。TEL0267-32-0288