被災者1000人受け入れへ、 軽井沢町と宿泊施設関係者らが協議
2011年03月22日 18:46
東日本大震災の被災者を受け入れるにあたり、軽井沢町は3月22日、宿泊施設の関係者らと関連事 を町役 で協議した。町は18日、被災者1000人の受け入れを決め、軽井沢町旅館組合を通じて3食提供可能な町内の宿泊施設を募集。22日までに52施設の協力申し入れがあり、現在924人の受け入れが可能な状況 。長野県庁を通じて、被災地域自治体からの受け入れを募る。滞在は1人最長30日までで、1日1人につき3500円の宿泊費のほか、洗面セットや送迎バスの費用を町が 担。総予算は1億円を見込んでいる。
この日の会議では町長や議会議長らが、集まった約70名の宿泊施設オーナーらに協力を呼びかけ、意見を交換した。知人を通じて19日より、福島県いわき市の被災者18名を既に受け入れている宿泊施設のオーナーは「被災された方は下着を持っていない。食料以外にも下着などの日用品の準備も必要」と話し、また別のオーナーからは「食費や暖房費のことを考えると1日3500円ではかなり厳しいが、受け入れるからには覚悟を決める」という声があったほか、「被災者に町保健福祉複合施設『木もれ陽の里』を自由に利用できるようにしてもらうことはできないか」との要望もあった。
藤巻進町長は「震災の翌日より、多くの方から“何かできないか”という問い合わせが相次い 。宿泊施設 けに 担を強いるのではなく、町全体で被災者を受け入れるという意識で他の業者などにも広く協力を要請していきたい」と話していた。