12/7 民間の団体が一昨年の風倒木被害を調査 これからの森づくりに向け 告会では討論も
2009年12月07日 13:45
2007年の台風9号で発生した町内の倒木被害を地理 究家の江川良武さんが 告書にまとめ、その 告会を12月5日、町中央公民館で行った。
江川さんは台風直後から町内の倒木状況を調査。「軽井沢自然地理 究会」を結成し作成した 告書の中で、地質学と実地検証、過去の論文などから今回の倒木被害が軽井沢町の本来の土壌と植えられた樹種に関係性があると指摘する。
「軽井沢自然地理 究会VSしいある倶楽部」と題し行われた 告会には、町民70名ほどが参 。江川さんが調査結果をスライドにまとめ説明した後に、しいある倶楽部代表の鈴木美津子さんが応対する形で講演を行った。江川さんがデータに基づき「針葉樹の間伐や樹種の変更も検討すべき」と提案したのに対し、鈴木さんは40年の実践経験から「全てが理論に当てはまるわけではない。すぐに切らず木の恩恵を考えて欲しい」と反論。それぞれの見地からこれからの軽井沢の森林づくりについて意見が述べられた。
告会について江川さんは「違った意見を持っている立 から議論ができてよかった。データに基づく今回の 告書は新しい森づくりに向けてのたたき台。一年に一度は樹林に関わるボランティアグループで意見交換をしたい」と話した。