10/30 愛くるしい猫いっぱい 山荘で50年間 り続けた作品がお目見え
2009年10月30日 10:13
追分の古本屋「追分コロニー」で、大正時代から昭和前期にかけて活躍したアーティスト、河村目呂二(かわむらめろじ)さんの、猫をモチーフにした展示会が11月8日まで開催されている。
1886(明治19)年生まれの目呂二さんは、戦時中の1944年、追分に疎開。浅間山や自然溢れる追分の地を気に入り「木通庵」という山荘を構えて創作活動を続け、1959年に息を引き取るまで暮らした。
今展で展示しているのは愛猫家 った目呂二さん制作の、猫をモチーフにした絵画やブロンズ像、焼物など約40点。全国各地で集めた猫の玩具を元に作ったミニチュア作品もある。すべて一人で制作したとは思えないほど猫の表情は多彩で、作品からは猫に対する愛情が滲み出る。ほぼすべての作品が、目呂二さん逝去後「木通庵」に保管され続けたもので、今回50年ぶりに日の目を見ることになった。猫作品以外にも、軽井沢の風景を描いた作品なども多数あり、今後それらの展示会を開く予定もある。
今展の主催者で、目呂二さんの曾孫に当たる内山舞さんは、「作品を通して、河村目呂二という作家がいたことを知ってもらえたら嬉しい。お気に入りの猫をぜひ探しに来てく さい」と話していた。