芸術の秋
2011年09月11日 15:03
軽井沢の林の中のあちこちには、水引草がきれいに咲いています。
マリン「どれがミズヒキソウなの?」
M記者「ほら、この細長いヒモみたいな草よ。ご祝儀袋にかかっている赤い
水引きみたい からそう呼ばれているの」
マリン「ふ~ん。軽井沢にはたくさん咲いているね」
M記者「半日陰のところによく咲いているわね」
水引草の出てくる有名な詩があります。
――夢はいつもかへって行った 山のふもとのさびしい村に
水引草に風が立ち
草ひばりのうたひやまない
しずまりかへった午さがりの林道を
(立原道 の「のちのおもひに」より)
マリン「さびしい村って軽井沢のこと?」
M記者「昔の信濃追分のことよ。いい詩でしょ」
マリン「あ、Mちゃん。大変、大変!ゆっくり詩を読んでなんていられないよ」
M記者「な~に?」
マリン「ほら、見て、見て!」
M記者「あ、軽井沢新聞9月号が出来上がったのね」
マリン「早く配らないと・・・」
M記者「今回は皆さん気になる省エネ特集も載っていますよ」
マリン「え!電気でも、太陽光でもないこんなエネルギーがあったん 。
しかも軽井沢で6年も前から使って成功していたなんて知らなかった!」
M記者「省エネ特集の囲み記事をご覧く さい」
マリン「アタシの4コママンガも見てね!でも、これ、アタシにしては
ひどすぎるよ(プンプン!)」
M記者「そうかな、真実の姿 と思うけど」
新聞配りに回ると、もう紅葉が始まっているのに気づきました。
マリン「あ、やまぼうしの実が赤くなっている。もう食べられそう・・・」
M記者「あと、4,5日待ったほうがおいしくなるわよ」
マリン「残念、もうちょっとか」
途中、立ち寄った「一房の葡萄」の店内では上田市から来た音楽家の方が
リュートという楽器の練習をしていました。
有島武郎の別荘 ったこの古い建物に、弦楽器の響きがよく似合います。
ここでは時々、コンサートや朗読をやっているそうで、9月17日には
「軽井沢を愛した作家の名作を聴く会」の朗読が予定されています。
M記者「今日は詩や音楽を味わえて、ちょっとした『芸術の秋』の
雰囲気 ったわね」
マリン「アタシは芸術の秋』より、やっぱり『食欲の秋』がいいな。
あ~早くヤマボウシの実が食べたいな」