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滅失の危機

2007年08月17日 16:28

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この建物はスイス公使館別荘� った建物ですが、近々、取り壊されることが決まりました。1945年

8月、日本政府がポツダ� 宣言の受諾を連合国へ打電した記念すべき� �所、平和交渉の� �でもあ

ったとして知られています(軽井沢の人達は終戦を8月10日に既に知っていた)が、所有者の東京

電機大学が老朽化と利用者減のために取り壊しを決めたということです。軽井沢町へ引き取りを

打診したけれど、町は断りました。

軽井沢の風景に溶け込む外観、軽井沢ならではのストーリーがある建物� けに、なんとも残念な

話です。敷地内には「平和の記念保存家屋として終世迄保護いたしませう」と別荘利用者が記し

た碑が残されているというのに。

ドイツには、ポツダ� 宣言の� �になった館が大切に残され、今も多くの観光客が訪れています。

軽井沢町役� �も町民も、こうした文化遺産を観光資源として大事にせず、毎年、「観光客が減った」

と嘆いているのもおかしな話ですよね。

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こちらは� �辰雄の小説「美しい村」にも登� �するチェコスロバキア公使館別荘� った建物です。

既に不動産屋に買い取られ、看板にも売り物件と出ているので、いつ壊されるかわかりません。

軽井沢にはこのような由緒ある別荘がいくつか滅失の危機にあります。その別荘の歴史には軽井

沢ならではの物語があるものが多いので、壊されてしまうのはとても残念です。

『軽井沢ナショナルトラスト』はあっても、「保存しよう」と積極的に立ち上がる運動をやっているよう

には見受けられないのが残念です。「軽井沢の美しい別荘風景を未来へ」と、『軽井沢ナショナル

トラスト』のパンフレットに書かれていますが、果たしてこれで未来へと続くのでしょうか?

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ここは何回か壊すという話が持ちあがった別荘ですが、つい最近、理解ある人に買い取られ、残る

ことになりホッとしました。もっと、みんなでこうした歴史的建� 物を文化遺産として、価値を認識し

てもらえるようなことをやらないといけないのではないかと思います。保存にはお金がかかることで

すが、みんなが力を合わせて、「保存を!」と叫ぶことも必要でしょう。基金を集めることも必要かも

しれません。その価値を理解してもらえるよう、私たちも新聞やヴィネットでもっと伝えていかなけれ

ばいけないと思っています。

(編集長)

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