『軽井沢らしさ』の深み
2007年08月05日 19:12
8月の第1土曜日は、軽井沢ならではのイベントがたくさん行われる日です。
「軽井沢高原文庫の会」は今年でもう22回目とか。文学ファンの皆さんに毎年ここでお目にかかり
ます。写真は右から:吉村祐美さん(軽井沢ヴィネットでもおなじみ文芸評論家、「文学者たちの
軽井沢」を連載していた いています)、塩川治子さん(佐久文学賞受賞の作家)、三善里沙子
さん(エッセイスト、『軽井沢の法則』の著者)、桐山秀樹さん(ジャーナリスト、ノンフィクション作家)
三善さんの司会で、井上修一さん(井上靖の長男)と川端香緒里さん(川端康成の娘婿)のトーク
ショーが行われました。お二人の関係は、香緒里さんが修一さんの家庭教師 ったの とか。緑
の林の中で、川端康成と井上靖という文豪のエピソードを身近な人から聞けるって、これはやっぱ
り軽井沢 からですね。
この日は町と県が主催する国際親善パーティーが4時からあり、毎年そちらへ行くのですが、今
年は大賀ホールで開催する「軽井沢のかそけき風と音楽と」の朗読とコンサートへ行きました。
チェレスタとクラヴィコードの調べにのせて、下重暁子さんが、北原白秋や立原道 の詩の朗読
を行います。
森ミドリさんが演奏するチェレスタは、1890年代の楽器。オルゴールのようなやさしい響きに心が
癒されます。なんと、森さんはこの楽器をNHK大阪で捨てられかけていたのを拾ったの とか。
なんと、 敵な拾い物でしょう!
こちらはクラヴィコード。1700年代の楽器 そうで、チェンバロにも似た響きです。聴く人より、弾く人
が楽しめる楽器で、このように楽器の中に 敵な絵が描かれています。
夏の軽井沢では、様々なコンサートや展覧会や講演会が行われ、今の季節、めいっぱい文化の薫
り高い軽井沢を満喫できます。こうして、取材なのか、遊びなのかわからなくなるほど楽しんで、
『軽井沢らしさ』という深みにはまっていく…とは編集長のことば。(M記者)