別荘地の歴史を語る苔庭
2007年06月15日 11:26
軽井沢も梅雨入りし、昨日はかなり雨が降りましたが、今日は気持ち良いお天気。
旧軽井沢の別荘地も木々の緑が美しいですね。苔庭の撮影に行くと、ビロードのようにきれいな苔
庭がところどころ地面が盛り上がって傷ついていました。ここ何年か問題になっているイノシシの被
害がさらに広まっているようです。
苔の手入れをしている人がいたので尋ねてみると、
「苔をひっくり返して土の中のミミズを食べるん 。去年の暮はとくにひどかったね」
と一生懸命、剥がれた苔をパッチワークのようにはぎ合わせて押さえつけています。
「こうしないと苔が腐ってしまうん 。細かく剥がれた苔は集めてはぎ合わせるのに手間がかかる」
以前はなかった緑色のネットで庭の周りが囲まれています。
「去年の暮に管理人さんが付けたん けど、このくらいの高さでは乗り越えて入ってくるし、力任せ
に網を持ち上げて入ってくるのもいるん よ。そこの別荘のように、網では め からと金属のしっか
りした柵にしたところもあるよ。これじゃ、人間のほうが囲まれているみたい よな」
柵や塀がないのが軽井沢のいいところ ったのに、これでは…。
イノシシはどんどん増えているそうです。京都にまさるとも劣らない、軽井沢の苔庭は別荘地の歴
史を語る大切な財産でもあります。なんとか、助ける方法はないものでしょうか。(編集長)
金属のしっかりした柵を施した別荘。雰囲気が少々変わったような気がします。